山へ行きましょう!③ウェア〈前編〉
カテゴリ:スタッフブログ
2017年6月28日
池袋東口徒歩3分・南池袋公園近く
リラクゼーションスペース Relala のスタッフブログです。
こんにちは。ウエノです。
登山応援ブログ第3回です。
◯第1回登山靴
◯第2回ザック
本日はウェアについて!
長くなりそうなのでこの記事は前編とします。
山のウェアの基本は、レイヤード。
重ね着をすることで、気候の変化が激しい山に対応させます。
レイヤードは大きくわけて3つに分類されます。
☆汗を吸収する為の【ベースレイヤー】
☆温度調節の為の【ミッドレイヤー】
☆防風・防水等の【アウター】
※3枚重ねないとダメというわけではありません。何枚でもOK!
これらを天候や山行スタイルに合わせて選ぶことで、身体を守り、快適な行動ができます。ポイントをザッとかいてみますね。
【ベースレイヤー】
ベースレイヤーは肌の上に直接着ます。
汗を素早く吸収し、乾いた肌をキープ。身体を冷やさない為に重要な存在です。
速乾素材であることが第一なので、化繊のものが定番です。
※コットンは乾きが遅いので絶対NG!
化繊の特徴は、速乾性に大変優れていること。値段も手ごろです。
UVカット・防臭加工などされているものも多く、夏場は特におすすめです。
ウールという選択肢もあります。
ウールは、化繊程ではないが乾きやすく、保温・保湿性が高いのが特徴。
寒い季節はこちらがおすすめです。
▽化繊の長袖
夏でも日焼け防止の為には長袖がおすすめ。
ジップアップタイプは首の日焼け防止、暑ければ開け、寒い場合は閉めて保温性アップになります。
▽半袖Tシャツ
Tシャツも速乾素材のものがいろいろ出ています。
長袖にTシャツを重ねる人も多いので、ベースレイヤーといっても肌の上に直接着ない場合もありますが。
わたしは暑がりなので、夏場は半袖重ねは好みません。長袖1枚です。
▽タイツ
下半身も同じく、汗の吸収のために速乾素材のベースが欠かせません。
ハーフパンツ、ロングパンツに関わらずタイツを重ねて履くのが一般的です。
私は締め付けが苦手で、機能無しのシンプルな速乾タイツを使っていますが…
筋肉や動きをサポートする「機能性タイツ」も人気です。
「C3 Fit」や「CW-X」などが有名ですね。
ランニング等、スポーツ時に着用している人の姿もよく見ます。
機能性タイツといっても種類はいろいろ。
血液循環を改善し、疲労の軽減を目的とした「コンプレッションタイツ」
関節や筋肉の動きを支え、運動でかかる負担を軽減する「サポートタイツ」
この2つが登山向きのようです。
どちらも着圧することで効果が得られるものなので、サイズ選びをきちんとしましょう。
続いては…
【ミッドレイヤー】
休憩で冷えた時、強い風で体温を奪われそうになった時、アウターを着るほどではないけど少し肌寒い、といような時に1枚あると安心です。
行動中着ても蒸れないように、ベースレイヤーと同様、速乾素材で通気性があるものがよいです。
夏向けは軽く薄い化繊のシャツなど。
肌寒い季節用にはウール素材やフリースなど保温効果を重視したものを。
アウターとしても成り立つようなタイプもあるので、ミッドレイヤーの括りは難しいですが…
季節、天候、着用する場面、組み合わせるベースレイヤーやアウターとのバランスを考えながら選びましょう。
▽長袖の山シャツ/速乾パーカー
速乾パーカーはユニクロ!UVカットでかさ張らないので結構使えます。
保温性はないので、夏山で「なにか羽織っておこうかな…」くらいの時に良いです。
▽フリース
保温性と耐久性に優れたフーディニというメーカーのフリースです。
柔らかく伸縮性があるので、行動中も動きやすく、重ね着しても窮屈にならないので優秀です。
夏に使うことはそうそう無いですが、秋春冬やテント泊で活躍します。
ばっちり暖かいので「ちょい寒い」時の行動中に着るのには暑くなりすぎるので向きません。
【アウター】
冷気・雨・風・雪など、あらゆる気象条件による影響から身を守るのがアウター。
といっても、やはり多種多様。
薄手の単なる風よけ程度のものから、厳冬期向けの厚手のもの、完全防水・防風・保温のタイプなどいろいろです。
▽ソフトシェル
私は風と小降りの雨なら耐えられるソフトシェルを使っています。
安心感のある適度な生地の厚みと、柔らかな着心地が気に入っている1着です。
ベースレイヤーの上に風よけとして着たり、寒い時期はミッドレイヤーで温度調節、動いても蒸れないので年中使えます。
雨の可能性が高ければ、レインウェアに変更もしくは2枚持ちしています。
実際は…わざわざアウターを買わなくても、レインウェアがあればまずはそれ一枚で問題ないと思います。
ということで、つづいては…
【レインウェア】
登場が遅れましたが、必須アイテムです!
季節に関係なく、絶対に忘れてはならないのがレインウェア。かなり重要です。
日本は雨が多く(特に登山ハイシーズンの夏)、突然の雨に対応できる準備が必要です。
雨に濡れた状態でいると体温がどんどん奪われ、森林限界を超えるような高山では風の強さと冷たさで、夏でも低体温症になる危険があります。
▽レインジャケット+レインパンツ
私が山を始めた夏、装備が揃う前に行った2600mの山で雨風に吹かれ、震えが止まらなくなるという経験をしました。
ちょっと雨に濡れるくらい…という軽い気持ちで耐水性の弱いアウターしか持参しなかった結果、予想以上に雨が降りベースレイヤーまで濡れてしまったのです。
レインウェアは高いしまたそのうち買えばいいかな〜…と、何も考えず自然を甘くみていたのでした。
幸い震えがはじまったあと、小屋で暖まることができたので無事回復しましたが、もっと体調が悪化していた可能性もありますね。
命に関わるものです、必ず準備しましょう。
素材の定番はゴアテックス。
写真のような、ジャケット+パンツのセパレートタイプを。
脇の下などにベンチレーション(換気口)が付いているものが、蒸れにくく温度調節がしやすいのでおすすめです。
※ポンチョやロングコートタイプは歩きにくいのでNG。
先程も書きましたが、他にアウターがない場合は風よけや防寒着としてレインウェアを使えばいいと思う派です。
雨が降った時用に限定していたら、せっかく買っても晴れ続きだと出番無し。それも寂しくないですか?笑
ただし、岩場などで擦ったり破いたりして、肝心の雨天時に役立たず…にならないよう気をつけましょ。
レインウェアは装備の中でも高価ですが、身体を守る物と思えば安いものだと思います!(と、昔の自分に言いたいです)
続きは次回、ウェア<後編>へ〜!
※わりと自己流の登山歴4年目の初級者が書いています。情報は最新でない場合や、個人的な考えも含みます。ご了承ください。
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タグ: 登山, アウトドア, 山へ行きましょう