山へ行きましょう!④ウェア〈後編〉
カテゴリ:スタッフブログ
2017年7月1日
池袋東口徒歩3分・南池袋公園近く
リラクゼーションスペース Relala のスタッフブログです。
こんにちは。ウエノです。
今回もウェアについて。後編です。
【パンツ】
登山中にもっとも動かす部分は脚ですね。
動きやすく快適に履ける工夫がされているものが色々あります。
季節や用途に合わせて丈や素材を選びましょう。
▽ロングパンツ/ショートパンツ
夏の低山ならばショートやハーフ丈が涼しく足さばきもよいです。
タイツと合わせ、肌を出さないようにしましょう。
真夏でも標高の高い場所は風が吹けば寒く、泊まりだと朝晩が冷えること、また岩場では足全体を覆っている方が怪我の防止にもなるので、私はロングを使う事の方が多いです。
ディテールでいえば、ポケットやベルトのつくり、裾のドローコードなど。
ちょっとした小物や、飴などを入れておけるようファスナーやフラップ付きのポケットなら物の落下防止になります。
丈に迷うなら、コンバーチブルタイプがおすすめ。
ファスナーが付き膝下を取り外しできるので、ショートとしてもロングとしても使えます。
山スカートという選択肢もありますが、あまりオススメしません。
岩場などで足を大きく上げ下げする場面、梯子の上り下りなどの時、動きにくい気がします。
そしてタイツを中に履いているとはいえ、周囲の人はスカートの中が見えると気を使うでしょうから…
ということで個人的に好きではありません。「可愛らしい」印象なのが嫌なだけかもしれませんが。笑
履く場合は平らな登山道の時だけにしておいた方が良いのでは、と思います。
【靴下】
靴下は、広い意味で言えばベースレイヤーの一種です。
素材もウールや化繊を織ったものです。
足首は太い血管が肌の表面を流れ、体温が逃げやすい部分です。
厚みのある登山向けの靴下を履きましょう。
といっても、いろいろ試した結果…
私は5本指インナーソックス+スポーツ向けのソックスという組み合わせを履く事が多かったり。
季節によりウールの厚手のものにします。
夏は薄手の方が涼しいですが、厚めの方がクッション性は高く疲れにくいかもしれません。
靴との相性もあるので、靴を買う場合はそのときに一緒に選ぶといいですね。
つづいて…
【帽子】
防寒・防暑・怪我の防止に備え、必ず被りたいのが帽子。
暑い時期は、直射日光を遮り熱中症を予防し、寒い時期は体温をキープするのに役立ちます。
また、頭は筋肉や脂肪で守られている場所でもないので怪我をしやすくデリケート。
転倒・落石などが起きた時に、布が一枚あるだけで怪我の度合いが変わってきます。
▽夏向けのハット/キャップ
アウターのフードをかぶっても干渉せず、シルエットがコンパクトなキャップが好きです。
日焼け防止としては、つばの広いハットの方をおすすめします。
女性はハット派が多いような気がします。
素材は速乾性重視で通気がよいもの、雨につよい防水性重視のものと分かれます。
私は汗っかきなので速乾性重視です。雨はレインウェアのフードを被ってガードするので、問題無し。
▽寒い時期にはビーニー
いわゆるニット帽。
保温力のあるウールやフリース、風を遮断するウィンドストッパー素材など。
差し色として楽しめることやスノーボード等でも使うのでつい買ってしまう物。
【グローブ】
グローブの主な役割は、手の保護・手の体温のキープです。
夏は蒸れを嫌い着用しない人も多いですが、日焼け防止やクールダウン効果のある素材なら快適です。
身体の末端である指先は冷えやすい部分なので、寒い季節は保温性の高いものが必要です。
季節や目的に応じたものを選びましょう。
写真はウインドストッパー素材のグローブ。
そこそこの防水性と透湿性、撥水性、防風性を併せ持っている上、スマホ等のタッチパネル操作にも対応。
なかなか万能で山以外にも冬の自転車通勤に使用しています。
しかし夏にはちょっと暑い…そのためグローブを外したまま夏山を歩き、帰ってみるといつも手が真っ黒に…
今年は極薄のUVカットタイプを購入しようか考えています。
グローブが無い場合、怪我の防止としては軍手で代用するのもありですが、濡れると乾きにくい点に注意です。
【サングラス】
目の保護です。
目が強い方・弱い方によって重要度は異なると思いますが…
山の紫外線は強烈です。
高性能なアウトドア向けのレンズなどもありますが、とりあえずUVカットができれば何でもよいかと。
長時間身につけることや、身体を動かすことを考えると、軽量でフィット感がある方が快適です。
さて、ウェア〈前編〉と合わせてここまでが基本の服装でしょうか。
トータルはこのような感じになりますね↓
気候に合わせてレイヤードしましょう↓
※画像は高橋庄太郎さん著「山道具」から。
その他、寒さ対策にはこのようなものも…
【防寒着】
夏の低山では暑苦しいものは必要ないですが、森林限界を超えるような高山に泊まりの場合や、春秋なら出番です。
▽ダウン
ウルトラライトダウンです。低価格が素晴らしいユニクロです。
登山メーカーのものには暖かさは劣るでしょうが、夏なら高山でもこれで十分。
テント泊には必ず持参します。
小屋泊まりの場合も、星空やご来光を観るなど寒い時間に外へ出る場合はあると安心です。
軽くてかさばらないので、使う場面が無かったとしても邪魔に感じません。
▽フリース
ミッドレイヤーとして前回紹介したものですが再び。
こちらはかさ張るので、夏はダウンがあれば不要。
春秋のテント泊で、朝晩がマイナス近くになる頃はダウン、このフリース、さらにあたたかいベースレイヤーやダウンパンツを着込み就寝しています。
以上、アイテム紹介はここまでにします。
最後にひとつ!
気にしておきたい点があります。
それは…
ウェア、ザックなど身に付ける物のカラー選びです。
ダサい配色は格好悪いので…。
ということではなく…
安全面の話です。
もしも遭難したとき、身動きが取れなくなった時、そういった際に発見されやすい姿でいることがベストなのです。
具体的には。
モノトーンは雨や霧などで視界の悪い時に全く目立ちません。
アースカラーも木々や茂みの中に紛れてしまい、これもまた目立ちません。
では目立つ色といえば…
原色や蛍光色ですね。
救出が必要な場面では、まず発見されることが第一です。
すぐに見つけてもらえるよう、目立つ色、自然界に無い色を着ている方がいいわけです。
登山用品店やアウトドアショップへ行くと、カラフルなウェアやザックが多いと思いませんか?
もちろんファッションとしての意味合いもありますが、安全面においても色は大事ということです。
私は黒系ばかり選びがちですが、トップスを明るい色にしたり、ウェアが地味な分ザックを赤にしたりと万が一に備えてなるべく色を取り入れています。
ヘルメットを買った時も、好みで言えば黒希望でしたが頑張って派手色にしました。笑
ということで…
山のウェアは「身体を守るため」が第一です。
季節・天候に合わせて調節することも基本です。
それを念頭におき、アイテム選びやコーディネートを楽しみましょう!
次回は装備のいろいろ編!
ウェア編はアイテムが多くて書くのが大変でした!笑
※わりと自己流の登山歴4年目の初級者が書いています。情報は最新でない場合や、個人的な考えも含みます。ご了承ください。
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