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山岳小説「氷壁」

カテゴリ:スタッフブログ

2018年10月12日

池袋東口徒歩3分・39番出口すぐ リラクゼーションスペース Relala のスタッフブログです。
 
こんにちは 上野です。
 
たまには山の現場ではなく、山岳小説についてかいてみようかと思います…
今回は、大好きな北アルプス・穂高岳が舞台のこの作品です。
 
 
「氷壁 」井上靖著
 
穂高の難所に挑んだ主人公とその友人。
しかし、切れる筈のないザイルが切れて友人は墜死。
 
ザイルは何故切れたのか…
ザイルの欠陥か、自殺か、
 
それとも主人公が切ったのか。
 
山に登っても結局世俗からは逃れることはできなかった主人公・魚津恭太は、やがて死の単独行を開始する。
後戻りできない魚津が登るその先にあるものとは…
 
…1955年1月2日に実際に起きた「ナイロンザイル事件」
その事件を素材にし、恋愛と男の友情をドラマチックに展開させた長編小説です。
 
登山シーンはクライミングが主なので、私は実際にその場所を登ってはいませんが、穂高岳、徳沢、上高地、沢渡など、
北アルプス好きには馴染みのある場所が多く出てきます!
現在の登山地図には「氷壁の舞台」と記載もあります。
 
 
時代背景は違っても、知っている所が舞台だと情景が想像しやすくて楽しく読めますね。
山以外では魚津が働く東京・日比谷や銀座でのシーンも多くあり、現在とは違う昭和の社会環境も新鮮でした。
 
また、山と都会の対比は共感できる部分も。
山から特急あずさで新宿に戻った魚津の「山から都会に引き戻される」という思考から話が始まるのですが、
そのシーンと感覚は「それそれ!」なんて思ってしまいます。
読み始めから、これはきっと面白い小説だ!となりました。笑
 
全体的には「やや面倒な恋愛小説だな」という印象もありますが、素材となったナイロンザイル事件も興味深く最後まで引き込まれる作品でした。
山好きにもおすすめですが、マニアックな山シーンだけではないので誰でも読みやすいと思います。
これを読むと、上高地あたりに行きたくなるかもしれませんよ!
私はクライミングをやりたくなります。。
 
山関連の他の作品についても、近々書きたいと思います。よかったらお付き合い下さい!
 
 
 
 
池袋初のヘッドマッサージ
頭のほぐし専門店 Relala(リララ)
 

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