氷点
カテゴリ：スタッフブログ
2018年7月18日
池袋東口徒歩3分・南池袋公園近く
リラクゼーションスペース Relala のスタッフブログです。
こんにちは、スタッフの田中です。
本日はこちらの作品をご紹介させていただきます！
「氷点」 三浦綾子
映像化もされているので、ご存知の方も多いかと思いますが、名作ですね！
学生の時に授業で三浦さんの「塩狩峠」にとても衝撃を受けましたが、こちらの作品も重いテーマではありますが、とても良かったです。
テーマは「原罪」だそうです。
病院の院長”辻口”と妻の”夏枝”は二人の子供がおりますが、あるとき夏枝が、病院の眼科医”村井”と逢引きをしているときに、娘の”ルリ子”が殺されてしまいます。
辻口は夏枝のした行動が許せず、密かにルリ子を殺した犯人の娘を引き取って、夏枝に育てさせます。
養女として明るく育った”陽子”も大きくなり数年が経った頃に、夏枝は偶然、陽子が犯人の娘ということを知り愕然となり復讐を考えます。
陽子は自分に対して冷たい母に疑問を抱きます。
そしてあるとき自分が辻口夫婦の娘を殺した、殺人犯の娘ということを知ってしまいます・・・。
前向きに生きようとする陽子、
「汝の敵を愛せよ」が座右の銘だが行動できない辻口、
自己憐憫が強く、陽子をいじめる夏枝
陽子の味方をしてくれているが、兄弟以上の感情を抱いている義兄。
タイトルの「氷点」とは明るくめげずに生きる陽子の心が、ついに凍った瞬間を表しているそうです。
人間が生まれながらにして持つ「原罪」に気付いたこと。と解釈されています。
人の嫌なところがさらけ出されていて、憎しみがまた憎しみを生んでしまう感じですかね～。
続編もあるそうで、これ以上のドロドロかと思うと読みにくいですが笑、
陽子のその後が気になるのできっと読んでしまいますね。笑
面白いですが色々と考えさせられる作品でした。
みなさんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか！
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